赤ちゃんからの警告

先日、Ｍ市でナースをしている方からとてもショッキングな話を聞いた。

彼女の勤める病院は、町の過疎化に伴い慢性的で深刻な医師不足の総合病院です。

内科二人の医師が常勤。外科3人の医師が日替わりで勤務。整形外科、一人の医師が常勤。

いずれも午後は休診で診察は午前のみ。
耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科は医師がおらず、旭川医大からの出張医師が週に何度か来てくれる。（皮膚科は水曜日のみ）

「この町に住んでいたら、心臓や脳の病気になったら死ぬしかないわ」なんて、冗談でいっていましたが、現に見てくれる医師はいません。

そして、産婦人科。
たった一人の医師が毎日それも午前も午後も診ているのです。

ですから、必然的にリスクの少ない患者しか診ることができません。
再診の患者のみ（経産婦）で　もちろん予約制です。

つまり、初産の妊婦は隣町で産むしかありません。
経産婦でも何か問題があったり、入院中に万が一容態が急変帝王切開となれば、直ちに隣町に搬送されます。

健康な妊婦のみがこの病院で出産するのですが、とんでもないことが起きているというのです。

最近、生まれてくる赤ちゃんがなんらかの問題を抱えていて、健康な赤ちゃんが一人もいないというのです。
「生まれてくる赤ちゃんが１００％　病児　」だというのです。

「？！？！ええ？１００％　ビョウジ？？？」

私は、耳を疑いました。

出産経験者の４人に一人が流産を経験していると発表されました。
そして、無事生まれてもなんらかの病気を持っているという現実。
きっと、この小さな町の病院だけのことではないでしょう。

「きっと、食べ物とかも関係あるよね。。」と、彼女がポツリ。。

入院したある男の子は病院食をまったく食べないので、「ちゃんと食べないと退院できないよ」と、言ったところ、「僕、こんなの食べない！」と。
母親も「うちの子あまりご飯食べないの」と、持ってきたカルパス（サラミのようなもの）を子供に与えたという。ファ-ストフードのハンバーガーを買ってきて与える親もいるそうです。

私たちを取り巻く環境をみてみると

【経口毒性】では農薬まみれの野菜。添加物で作られた食品や遺伝子操作された不自然な食品に塩素添加の水道水。

【経皮毒】では化学物質が入った化粧品や、日用品。

【吸引毒】は、芳香剤、たばこ、汚染された大気。


女性は出産という行為で、子供に体内の化学物質を受け渡してしまいます。「経世代毒性」といいます。

不用意とは言いませんが、私たちは普通に生活しているだけでどれだけの化学物質を身体に取り入れているのでしょうか。


先日、TVの番組で　何度も流産で悩んでいる女性がインターネットで調べていたところ、「不育症」という病気があることを知りました。その女性の隣の県で、専門の医師がいることを知り、通院し始めます。
彼女もまた「不育症」でした。薬で何とか治療できることになりました。
毎回交通費のほか２万円以上の診療費。
超音波エコーでおなかの子供を見た医師が「薬がよく効いているね。赤ちゃんは元気ですよ～」


TVでは出産までは追跡してはいなかったが、薬の副作用なく無事に【健康な】赤ちゃんが生まれてくれることを願った。


何回も繰り返される流産は確かに辛いし悲しいですよね。

しかし、私は「流産」というのは赤ちゃんからのお母さんへのメッセージだと思います。
健やかに育つことのできない環境（母体）に対する警告だと。。

普段の生活や食生活はどうなの？心身ともに健全な状態であるのか。。


先日、私の店に予約の電話がありました。
「初めてなんですが、カラーとカットをお願いします」
日にちと時間を確認していたら、「妊娠しているのですけど」とのこと。
慌てて、「申し訳ありありません。当店では妊婦さんはお断りしているんです。授乳時期が済んでからでないと、カラーはできません」。いくら、安心なビーワンでもお受けできないことをお話し納得していただきましたが、全国でいったいどのくらいの妊婦さんがパーマ、カラーをしているのでしょうか。




新生児室のわが子をいとおしく見ているお母さん。

その眼差しの先には、とても赤ちゃんのそれとは思えない「土色の皮膚」をした赤ちゃんが・・

「可愛いね」と、一応声をかけたが、とても複雑な気持ちだったと話してくれました。